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2015年 02月 26日

欲しいのは知識と教養

2月も終わろうとしている。今年になって買ったのは加湿器のみ。
物欲はない(買いたいものは特にない)。
食欲もそんなにない(普通にあるけど、あれが食べた~い!とか、山ほど食べたい、とか思うことはない)。
顕示欲もない(誰かに見せびらかしたい何かなんてない)。
欲しいのは知識と教養だ(年のせい?)。
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岡倉天心の「茶の本」。茶道の概説書ではなく、日本の文明論ともいうべき名著。
私のミニマリズム生活の理想の所以ともいえ、茶道をしない人でも面白いと思う1冊。

『日中でも室内の光線は和らげられている。傾斜した屋根のある低いひさしは日光を少ししか入れないから。天井から床に至るまですべての物が落ち着いた色合いである。客みずからも注意して目立たぬ着物を選んでいる。古めかしい和らかさがすべての物に行き渡っている。ただ清浄無垢な白い新しい茶筅と麻ふきんが著しい対比をなしているのを除いては、新しく得られたらしい物はすべて厳禁されている。茶室や茶道具がいかに色あせて見えてもすべての物が全く清潔である。部屋の最も暗いすみにさえ塵一本も見られない。もしあるようならばその主人は茶人とは言われないのである。』(岡倉覚三著 村岡博訳 茶の本 より)

そして、清潔であればよいというだけではない利休の有名な話。
利休の子、紹安に露地を掃除させ「まだ充分でない」と言い、もう一度し直すように命じた。
いやいやながら一時間もかかってから息子は父に向かって言った「おとうさん、もう何もすることはありません。庭石は三度洗い、石灯籠や庭木にはよく水をまき苔は生き生きした緑色に輝いています。地面には小枝一本も木の葉一枚もありません。」父、利休は「ばか者、露地の掃除はそんなふうにするものではない」と言って叱り、庭におり立ち一樹を揺すって、庭一面に秋の錦を片々と黄金、紅の木の葉を散りしかせた。
利休の求めたものは清潔のみではなく、美と自然であった。

うちには茶室もない、庭も露地もないけど、精神はこれでいきたい。
これから更に年を取ったら、読書も辛くなるだろう。今のうちにたくさん読もうと思う。なるべく良書をね、眠くなるけど。
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by vegeyogamania | 2015-02-26 12:57 | 美的ミニマリズム


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